第4回日中友好交流都市青少年囲碁交歓大会が8月12日、東京・衆議院第一議員会館で開かれた。 日本と中国の青少年が囲碁を通じて交流し、相互理解と友好を深めることを目的とした大会で、両国関係が厳しい局面にある中、囲碁という共通の文化を通じて次世代を担う青少年が交流する場となった。

開会にあたり、大会委員長の河村建夫氏は、囲碁が中国に起源を持ちながら日本、韓国をはじめ世界各地に広がっていることに触れ、「子供たちが囲碁に関心を持ってやろうと思ったことは本当に素晴らしい」と歓迎した。
その上で、「勝負でありますから勝ち負けはあるでしょうけど、これを機会を通して友達同士仲良くなっていただきたい」と呼び掛け、長い歴史を持つ日中両国の関係についても、政治だけでなく文化やスポーツなど幅広い分野で交流を重ねてきたことを強調。「特に子供たちに仲良くなってもらいたい」と大会に込めた思いを語った。大会関係者の尽力にも謝意を表し、開会の挨拶とした。
公益財団法人日中友好会館の小川正史理事長は、囲碁について「ルールは非常に単純」でありながら、盤上では複雑で緻密な石の戦いが繰り広げられる魅力を指摘。「勝てば嬉しいし、負ければ悔しくて寝られない」という囲碁の奥深さが、日本、中国、そして世界の人々を引きつけていると語った。また小川氏は、日本と中国が一衣帯水の関係にあり、2000年以上にわたる交流の歴史を持つことにも言及。日本の囲碁も中国から伝えられ、両国の交流の中で発展してきたことから、「囲碁は日本と中国の大きな文化的な絆」と位置付けた。
そして、今回の囲碁交流を一つの契機として、「日本と中国との関係が再び良い方向に行くこと」を期待すると表明。大会開催に尽力した実行委員会に敬意を示すとともに、若い選手たちに健闘を呼び掛けた。
また、日本棋院元理事長の大竹英雄氏は、今年亡くなった中国の著名棋士、聶衛平氏に触れ、「とても心が痛みます」と哀悼の意を表した。その上で、参加する青少年に対し、「今日この時間は二度とやってこない素晴らしい時間」と語り、勝敗だけにとらわれず、この日の対局と交流を存分に楽しむよう激励した。

会場には、日中友好関係者をはじめ、囲碁界、経済界などから多くの来賓が出席。日中友好会館、日本中国友好協会、中国文化センター、中国南方航空、日本棋院など関係団体・企業の代表らが青少年の交流を見守った。安藤公一氏、羅玉泉氏、齊文道氏、全思斌氏、劉淵氏、河原玲音氏、李炬氏、王征氏、大竹英雄氏、岩田一氏、三村智保氏、鈴子雅氏、平岡聡氏、栗田瑞夫氏、米田和久氏、山下功氏、劉岩氏らの名前が記載されている。
さらに、高市早苗内閣総理大臣、岸田文雄元内閣総理大臣、森山裕日中友好議員連盟会長から祝電が寄せられ、大会の開催を祝した。
囲碁は、盤上で石を置くという極めてシンプルなルールの中に、読み、判断、駆け引き、相手への応答といった多様な要素を含む。言葉や文化の違いを越えて向き合うことのできる囲碁を通じ、日中の青少年が同じ盤を囲む今回の大会は、両国の次代を担う世代が互いを知る貴重な機会となった。
政治・外交をめぐる環境が厳しさを増す中でも、盤上で向き合い、対局を終えれば互いの健闘をたたえる。囲碁を通じた青少年交流が、日中両国の新たな友好の橋渡しとなることが期待される。

| 期日: | 2026/08/12 〜 2026/08/12 |
|---|---|
| 時間: | 9:00~17:00 |
| 会場: | 衆議院第一議員会館 |
