2016年2月5日午後、第三回「四字熟語」発表会が中国文化センターで行われ、中国駐日大使館領事部の王軍参事官兼総領事、外務省大臣官房文化交流、海外広報研究調査員の大村淳氏、著名な漫画家里中満智子氏、日中協会の白西紳一郎理事長東京華僑総会の廖雅彦会長日中友好協会の高野倉和央事務局長等来賓および中日各界、書道愛好家約50名が発表会に参加した。
「四字熟語」は中国語では「成語」と言う。2014年に始まり、あなたが望む今年の「四字熟語」を募集し選出するもので、当該活動は新聞、雑誌、ネット、微信(WeChat)等媒体を通じて広く募集された。2014年の選出された四字熟語は「四海兄弟」、2015年は「温故知新」であった。今年は742通が投稿され、そのうち小中学生の積極的な参加も多く見られた。審査委員会の選考を経て、今年の「四字熟語」は上野寺院の大照晃祐住職の「敬天愛人」が選ばれ、根本を忘れてはならず、人と人、人と万物、国家と国家は仲良く共存することを願ったものである。
会場の様子
「今年の四字熟語」の発表
「敬天愛人」は康熙皇帝から生まれた言葉で、その後明治維新の三傑の一人である西郷隆盛の「西郷南洲翁遺訓」を通じて「講学の道は敬天愛人を目的とし、修身克己を以て終始すべし」という言葉が日本人の知るところとなった。「天」は道理、道理にかなうのは即ち「敬天」で、慈悲の心を以って人を愛することが「愛人」である。
発表会終了後、中日書道家が篆隷草行楷の五書体で今年の「四字熟語」を書き、毎日書道界の審査員で大正大学の赤平泰処教授が篆書で、謙慎書道会常任理事、日展の会友、豊道春海氏の孫である豊道渓峻氏が草書で、産経国際書会副会長、埼玉県書道人連盟名誉会長の岩田正直氏が行書で、日本漢字文化センター副理事長兼所長、東京芸術院院長、旅日華人書道家の郭同慶氏が楷書でそれぞれ書き上げた。新任の中国諸書法家協会の蘇士澍主席は第一回「四字熟語」の選考活動から始め、本活動への支持と参加をしてきた。今年は会場に来られなかったが、隷書の作品を書き日本へ送った。
赤平泰処大正大学教授の篆書
日本の著名な書道家豊道渓峻氏
岩田正直氏による行書の揮毫
旅日華人書道家の郭同慶氏による楷書の揮毫
五種類の書体が一堂に集結
来賓と審査員による記念撮影
清水寺が行う「今年の漢字」イベントは日本で大変影響力があり、毎年年末になると、多くの人やメディアが今年はどの漢字で一年の出来事を表すか推測する。日本漢字文化センターは「今年の四字熟語」を清水寺の「今年の漢字」と肩を並べるような活動に目指している。中国文化センターはその活動に協力している。
期日: | 2016/02/05 〜 2016/02/05 |
---|---|
時間: | 14:00~ |
会場: | 中国文化センター |