酉年の新春、中国文化センターと株式会社ドワンゴ、株式会社ムーランプロモーション、中国電視公司(中国国際電視総公司日本支社、中国中央電視台東京オフィス)は、niconico(ニコニコ生放送)を通じて「春節聯歓晩会」(中国版・紅白歌合戦)の実況生放送を行った。
中継現場
niconicoは、日本最大の動画共有サイト(ニコニコ動画)を含むインターネットポータルサービスで、ユーザー数は6006万人、うちプレミアム会員約256万人、会員年齢は10歳から49歳までがその90.8%を占める。
今回の生放送は、中国文化センターにとってインターネットサービス会社等と共同で“歓楽春節”活動を展開する初めての試みである。『東京新青年』の報道によると、約7万余りのユーザーが携帯電話やパソコンでniconicoにアクセスし「春節聯歓晩会」の生放送を視聴したという。
専門家三山先生が展示した年画を解説
年越しに関する風俗を紹介
旧暦の大晦日、センターではちょうど「歓楽春節―上海旧校場年画展」が開催中で、会場内は対聯、灯籠、爆竹、中国結びなどの装飾で年越しムードが増しており「春節聯歓晩会」の生放送を盛り上げるために、放送前30分間は特別番組を制作しセンター会場からライブ放映した。まず、録画映像で程永華大使が新年を祝い、日本在住の中国人、華僑、そして日本の皆様に向け、今年一年万事うまくいくようにとの祈念の言葉を述べた。続いてセンターからのライブ映像で、特別招請された中国年画の研究家・三山陵女史が、中国の年越しの風習と年画に内包された中国文化の意味を解説した。また中国近代化を象徴した上海年画についても特別に紹介した。ナビゲーターである小林恵子さんは、一点一点の年画に含まれる中国の珍しい民俗風習にいたく感心した様子であった。
生放送を見守るスタッフ
時計が21時を、つまり北京ではちょうど20時を指し示すころ、7万余りの日本にいる観衆は生放送を通じて、13億人の中国人と同時に春節夜会を観覧した。日本の観衆は生放送の同時通訳および日本語字幕を通して、番組の内容を理解できたのだった。動画上は直ちにコメントで覆いつくされた。番組の広大なシーン、優美な歌声、豪華な俳優たちの顔ぶれは、多くの日本人のファンたちを一瞬にして囲い込んだ。
『東京新青年』は番組の中で番組放映後のアンケート結果を明らかにしたが、大変良いとの評価は73.4%、比較的良いは17.3%、合計すると90%以上の観衆が中国の春節夜会に好感を持ったということになる。
以下は『東京新青年』が選択したコメントのダイジェストである:
動画の画面上にコメントができる
視聴者のコメントが右から左に流れる
新しい流行語「小鮮肉」について説明したコメントが付いた
他にも面白いコメントを取り上げた。
♥南の人も北の漫才大好きなのがいるよヽ(`▽)/
♥北京の伝統漫才だったけ
♥これ見ると日本の紅白ちゃっちくみえる
♥男は女と隣の王さんの関係を疑ています
♥日本のコントより芝居が本気すぎるww
♥张傑は徳永英明の声似てる
♥中国のみなさん 新年おめでとう
♥普段はあり得ない豪華デュエットなのかな
♥すごいことになってる
♥中国は幸せそうだな
「春節聯歓晩会」の生放送を観て、日本の観衆は直感的に今の中国の芸術・芸術家を知り驚嘆した。「春節聯歓晩会」とはこんなにも多くの人が観賞し、それはギネスにすら登録されるほど高い視聴率にまで及ぶ、ということに驚き感心したようだ。
期日: | 2017/01/27 〜 2017/01/27 |
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時間: | |
会場: | 中国文化中心 |