中国言実出版社が出版する温家宝引用詩文集『温文爾雅』の日本語版出版記念会が9月26日午後、中国文化センターで開催された。本書には2003年に温家宝氏が国務院総理に就任して以来、記者会見など様々な公式の場で会見中に引用した中国古典詩文を収めている。
この出版記念会は中国文化センターと言実出版社、言実舎、日中文化経済交流発展基金会の共同主催、中国大使館の後援で行われた。言実出版社の王昕朋社長、日中文化経済交流発展基金会の三浦一志会長、浜田和幸前参議院議員、日中協会の白西紳一郎理事長、東京華僑総会の林斯福会長、瀬野清水元日本駐重慶総領事、堀内正範元朝日新聞記者等中日各界及びメディア約60名が出版記念会に出席した。
新書『温家宝の雅――古典詩文から中国前首相の政治知恵を見る』の出版記念会
来賓と観客の様子
『温文爾雅』は大きく「詩」と「文」の2つに分かれており、31編の詩と72編の文の計103編で構成されている。本書では温総理が引用した言葉の文脈や環境を詳しく分析し、文学を鑑賞し分析する形式でその背景の出処を解読するとともに、文面の知識性を分析し、原文の筋道に対して論評と説明を行い、古典詩の現代社会における独特の魅力を伝えている。
温総理の詩文に対する引用は、大国の指導者として洗練された政治に対する態度を表しているだけでなく、中華民族の広くて深い文化の伝統をも表している。詩を以って心の声を伝え、詩を以って感情を述べており、温総理が用いた詩句は彼の個性を表し、また彼の真情が現れている。不自然に装ったりせず胸中を率直に述べ、斬新な気風をもたらし、人々に中国の新たな一代の指導者の「良き政治の伝統」に新たな認識を与えてくれている。
イベントに参加した来賓全員に日本語版『温文爾雅』を贈ると、多くの来場者は待ち切れず会場で本を広げていた。国を治める理念から、そして文学、翻訳の角度からも参考となる極めて高い価値を有していると語っていた。
期日: | 2016/09/26 〜 2016/09/26 |
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時間: | 14:00~16:00 |
会場: | 中国文化センター |