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 5月14日午後、中国文化センターと日中文化交流市民サークル“わんりぃ”の主催による「陝北剪紙(切り紙)果てしなく広がる黄色い大地の華」展が開幕した。この展覧会では“わんりぃ”の初代代表である田井光枝氏が90年代後半から個人的に収集してきた陝北剪紙のコレクション500点を展示している。
 
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田井光枝氏

 
 力強い魅力を持つ陝北剪紙のコレクションを、中国文化センターで多くの人に見てもらいたいという田井氏の希望に加え、“わんりぃ”の活動25年目という節目を迎えたことから、展覧会を開催する運びとなった。また、昨年にはこの長年に渡る貴重な活動の功績が認められ、日中学院の倉石賞を受賞している。
 
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演奏で開幕を祝う、中国民族音楽家の銭騰浩氏(中国笙)と曹雪晶氏(二胡)

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開幕式に駆け付けた学生たち

 
 5月15日には剪紙の関連イベントとして、首都大学東京非常勤講師・日中芸術研究会事務局長の三山陵氏による講演会を行ない、70人近くの聴講者が詰めかけた。
 講演では、「剪紙にはその地域特有の風格があり、黄河の西にある陝北の剪紙は原始的なエネルギーを秘めている」と述べた。また、制作方法にも触れ、「はさみで切る剪紙と彫刻刀のような刃物で切る剪紙があり、使うものによって生産量が異なる」と解説し、それぞれの地方の剪紙の特色などについて、わかりやすく紹介した。
 また5月17日の午後には、黄土高原を舞台にした映画「黄色い大地」を上映し、40人を超える多くの観客が集まり、展示及び関連イベントは大盛況となった。
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作品の一点一点をじっくり眺め、熱心に写真を撮っていた


期日: 2018/05/14 〜 2018/05/18
時間: 10:30〜17:30
会場: 中国文化センター
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