人間の情――豊子愷漫画芸術精品展

　
　十月十四日午後、「人間の情――豊子愷漫画芸術精品展」が中国文化センターにおいて盛大に開幕した。
　本展は、中華人民共和国文化·観光部中外文化観光交流センタ一、中国文化センター、豊子愷研究会の共同主催により開催され、中国美術館研究部主任・裔萼教授がキュレーターを務めた。中日両国の文化界代表、在日華僑華人、芸術研究団体関係者らが一堂に会し、両国文化交流の重要な節目を共に見届けた。
　

　
　開幕式には、豊子愷研究会会長であり豊子愷の孫にあたる豊羽、豊子愷研究会首席顧問の胡政、元東京都日中友好協会副会長の永田哲二、全日本華人文学芸術連合会主席の晋鷗、全日本華人書法家協会主席の高小飛、全日本華僑華人社団連合会副会長の高原龍一、日本華人美術家協会副会長兼事務局長の鄒麗萍、英国芸術家協会会員・英国中国詩書画協会副会長の蔡唯敏夫妻、日本浙江僑団連合会会長の葛静芳、日本湖州同郷会名誉会長の董暁艶、全日本華人書法家協会事務局長の高娃、千野書道会会長の鈴木裕已、日中動漫遊戯産業連合会理事長の関口貢らが出席した。また、中国駐日本大使館文化部公使銜参贊の陳諍が来場し、展示を視察した。

　開幕式では、主催者代表および来賓が順に挨拶を行い、本展の開催を祝するとともに、豊子愷が中日文化交流に果たした意義を高く評価した。会場は拍手に包まれ、芸術と人文が交差する豊かな空気に満ちていた。
　

　
　テープカットの後、豊子愷研究会会長の豊羽が特別講座「人生は短く、芸術は長し——豊子愷漫画芸術」を行い、豊子愷の芸術的歩みを体系的に紹介した。作品に込められた思想や創作理念を語り、聴衆との活発な交流が繰り広げられた。
　

　
　本展では、豊子愷が生前に制作した代表的な漫画作品五十点を展示。生活、家庭、社会、人文など多様な主題を取り上げ、人生を真情で描き、慈愛の眼差しで世界を見つめた芸術家の独自の視点と美学を映し出している。

　二十世紀二〇年代、豊子愷は日本に留学し、日本の芸術や文化から多大な影響を受けた。今回の展覧会は、その芸術作品を媒介として、中日両国の文化交流の深い歴史的脈絡を映し出すとともに、「人間有情」に込められた芸術精神と人文的関懐を来場者に伝えている。

　本展は、央広網、国際日報、中文導報、欧州僑報、希中文網、英国富中メディア、ニュージーランド格局メディアなど多くの国内外メディアの注目を集め、その国際的影響力をさらに広げている。