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 6月15日午後、特定非営利活動法人RBAインターナショナル主催、中国人民対外友好協会、韓中文化経済友好協会、中国文化センターの共催で「中日韓生け花藝術交流会」の開幕式が行われた。「中日韓生け花藝術交流会」は、2015年に第一回が北京で、2016年に第二回がソウルで開かれており、第三回となる今年は東京の中国文化センターで開催する運びとなった。
 
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集合写真

 
 この交流会は、伝統的な文化を絆として、特に若者たちに生け花藝術の魅力を披露し、中日韓三ヵ国の若者たちに友好の心をはぐくみ、青少年、文化、教育等の領域における民間の交流を拡大し、三ヵ国国民たちの相互理解を深めていくことを目的としている。
 
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中日韓の先生方による生け花実演

 
 開幕式には中国人民対外友好協会副会長の戸思社氏、中華人民共和国駐日本国大使館広報部参事官の張梅氏、駐日本国大韓民国大使館韓国文化院企画展覧チーム長の崔炳美氏、韓中文化経済友好協会会長の金英愛氏など約65名が出席した。
 
 中国人民対外友好協会副会長の戸思社氏は開幕式の祝辞のなかで「中日韓三ヵ国は隣同士の国であり、二千年にもおよぶ友好往来の歴史がある。文化芸術の分野では共通したものを受け継いでおり、その中で特に生け花藝術は共通した東アジアの特徴を持ちながら、独自の鮮明な民族的色彩を持っている。中日国交正常化45周年であり、中韓国交25周年に当たるこの年に、三ヵ国の国民がよりいっそう心と心を通わせ合い、中日韓三ヵ国の友情の花が心に咲き続けること期待している。」と語った。
 

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中国人民対外友好協会副会長の戸思社氏

 
 開幕式中の生け花実演では中国から中国生け花協会副秘書長で挿花大師の王綏枝先生、北京市花木有限公司市場部部長の劉健鋒先生、日本から華道月輪未生流参与の久米富美宗先生、未生流笹岡師範の陣原康甫先生、韓国から韓国生け花協会ソダム花芸術中央会会長の韓相淑先生、ポタニクギャラリー代表の金玎姫先生がそれぞれの個性をいかした趣きのある作品を作り上げ、会場の興味をさそった。
 
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解説する王綏枝先生

 
 実演後の解説で王綏枝大師は「中国文化ウィーク」にあたり、国家レベルの無形文化遺産である挿花(中国の生け花)について「心・形・色の調和に重きをおき、特に心を重視する」と紹介し、三ヵ国の出席者にさらなる挿花に対する理解を促した。
 
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王綏枝先生の作品

 
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王綏枝先生の作品と観客

 
 また、北京大学古琴教師である馬麗亜氏の古琴演奏も美しい音色で作品制作に色をそえ、中国楹聯学会名誉理事の馬孟傑氏による揮毫も行われた。
 
 生け花実演披露後の作品鑑賞交流会の中では、中日韓の先生方から出品した学生たちへの実技指導も行われ、若い華道家たちにも実のある交流会になったようだ。


期日: 2017/06/13 〜 2017/06/16
時間: 10:30〜17:30
会場: 中国文化センター
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