「第2回在日華人写真交流協会写真展」開幕

　2025年6月2日、「第2回在日華人写真交流協会写真展」が中国文化センターにて盛大に開幕した。

　本展覧会では、計50点の写真作品が展示されており、主に在日華人の写真愛好家が中国・湖州での取材旅行や日常生活の中で撮影した、中日両国の自然風景および人文情景で構成されている。作品は、光と影の言語を通して江南水郷の風土や日本四季の風景を捉え、山水の美しさと市井の温もりを映し出している。すべての作品は、絹織物の産地として知られる湖州特産の綾絹による掛け軸仕立てで展示されており、伝統工芸と水墨画の風合いを融合させた独特のビジュアル体験を来場者に提供している。

  

　開幕式は同日午後に開催され、100名を超える来賓が出席した。出席者には、中国駐日大使館の陳巍総領事（公使参事官）、王宝鋒領事、人民網（日本）社の孫璐社長、日中協会の瀬野清水理事長、日中文化交流協会の中野暁専務、中国国際航空日韓地区支社の冯力支社長、馬驍水墨画会の馬艶会長、『中文導報』の楊文凱社長、在日華人写真交流協会の冯学敏会長兼写真家、日本写真界の原槇春夫氏など、日中友好団体、報道・文化・芸術界の関係者および協会会員らが名を連ねた。
  

  

　式典において、中国大使館の陳巍総領事（公使参事官）は挨拶の中で次のように述べた。「本展覧会に出展された50点の作品は、いずれも作者がレンズを通して心を動かされた瞬間を捉えたものであり、感動を永遠に刻みました。作品には浙江省湖州市の綾絹を用いた掛け軸が採用されており、中日両国の文化要素を融合させた独特の芸術的魅力を放っています。在日華人写真交流協会は設立以来、時代の移り変わりを記録し、中日両国民の相互理解と友好を促進するために積極的な活動を展開してきました。今後もその強みを生かし、中国の発展成果や中日友好交流を反映する作品を生み出し、両国関係の発展に貢献されることを期待しています。」

　続いて、日中協会の瀬野清水理事長は次のように挨拶した。「写真は言葉を超えた文化であり、国境や民族の違いを越えて、視覚を通して撮影者の感情や内面世界を直感的に伝えることができます。このような言語を必要としない交流の形は、芸術の共通言語であると同時に、中日両国民の相互理解と信頼を深める架け橋でもあります。在日華人写真交流協会の今後の活動のさらなる発展と、日中文化交流への一層の貢献を心より願っております。」

　最後に、本イベントの主催者である在日華人写真交流協会の冯学敏会長が登壇し、次のように述べた。「今年3月、一部の協会メンバーとともに中国・湖州を訪れ、現地取材を行いました。湖州は長い歴史を持つ都市で、絹織物、筆、茶葉で有名です。本展では湖州で撮影した数多くの風景をご覧いただけます。今回の写真展は、企画から開催に至るまで多くの関係者のご支援をいただきました。今後とも引き続きのご指導とご支援をお願い申し上げます。」

　また、開幕式では中国伝統音楽の演奏も披露され、二胡と古筝の演奏が会場に中国文化の薫りを添え、来場者から盛大な拍手が送られた。

  

  
　本写真展は、画像を媒体として言語や地域の壁を越え、中日両国民の生活様式と人文精神を視覚的に伝える文化交流の場となっている。こうした活動を通じて、両国民の相互理解と友好をさらに深め、中日関係の健全な発展と地域の平和的協力に積極的な力を注いでいる。