2025年7月28日午後、東京国際青少年美術展実行委員会が主催し、全日本華僑華人社団連合会および日本華文教育基金会が共催する「東京国際青少年美術展」の授賞式が、東京都内の中国文化センターにて盛大に開催された。
第3回となる今回は、内モンゴル鳳棲書画発展センターの協力を得て、「第5回 彩墨丹青 国際青少年児童書画交流展示会」との共同開催という形で行われ、内モンゴルの子どもたちによる絵画・書道作品も多数展示され、会場に華を添えた。
授賞式には、全日本華僑華人社団連合会の張書明会長をはじめ、日中友好会館中国代表理事の黄星源氏、日中協会の瀬野清水理事長、東京華僑総会元会長の陳隆進氏、中国国際航空東京支社長の馮力氏、東京都日中友好協会元副会長の永田哲二氏、日本華人文聯首席の晋鴎氏、全日本美術家協会会長の王子江氏、全日本華僑華人社団連合会執行副会長の高原龍一氏と黄平氏、日本華文教育基金会の林立理事長など、政界・文化芸術界から多数の来賓が出席した。また、受賞した日中両国の青少年とその保護者、美術教育関係者など約150名が参加し、終始、和やかで温かい雰囲気に包まれた授賞式となった。
今回の展覧会開催に際し、鳩山由紀夫元内閣総理大臣ならびに中国駐日本大使館文化部より祝電も届けられた。鳩山元総理はその祝電の中で、「芸術や文化には国境は存在せず、特に青少年の芸術を通じた交流は、固定観念にとらわれることなく、互いの創造性や知性を刺激し、相互理解と尊敬、そして想像力を育む絶好の機会となる」と強調。また、「『和を以て貴しと為す』という東洋の価値観は、未来の平和構築において重要な鍵となる。芸術を通して東洋文化の包容力や調和の精神を体感できる本展が、その一助となることを心より願っている」と、若い世代に向けた励ましのメッセージを寄せた。
式典では、張書明会長が「会場に入った瞬間、まるで多くの記念切手が展示されているかのように、一つ一つの作品に目を奪われた。それほどまでにレベルの高い作品が集まっている」と称賛。さらに、「『徳・知・体』の三育が重要視される中で、『美』もまた、教育において欠かせない要素である。参加した子どもたちが、将来、日中友好の懸け橋となってくれることを心より期待している」と語った。
また、黄星源代表理事、瀬野清水理事長、陳隆進元会長、晋鴎首席らもそれぞれ祝辞を述べ、次代を担う青少年たちの努力と才能に惜しみない賛辞を送った。
受賞者を代表して、北京から来日した蔡牧晗さんが中国側の代表として、また日本側からは正津みのりさんが登壇し、それぞれ自身の作品に込めた思いや、芸術を通じた日中友好への想いを熱く語った。その後、子供たちによる合唱「BELIEVE」が始まり、緊張しながらも一生懸命に歌う姿は観客の心を打ち、希望と勇気のこもった歌声が静かに響き渡りました。
感動の余韻が残る中、表彰式が行われ、優秀賞、三等賞、二等賞、一等賞の順に受賞者がステージに呼ばれ、誇らしげにメダルや賞状を受け取った。最後に、特別な功績を称える「特別賞」が発表されると、会場は大きな拍手に包まれ、感動は最高潮に。多くの感動と笑顔の中、イベントは盛大に締めくくられました。
当日は朝から大勢の日中の青少年たちが会場を訪れた。午前中には巨大な画用紙に一緒に絵を描くワークショップが行われ、授賞式終了後にも水墨画や書道を通じて活発な交流が続いた。言葉や国境を超えて、筆と絵の具を通じて心を通わせる子どもたちの姿は、まさに芸術の力と未来への希望を象徴するものであった。
期日: | 2025/07/28 〜 2025/08/01 |
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時間: | 10:30~17:30(最終日は13:00まで) |
会場: | 中国文化センター |