日本語 中国語

 4月3日午後、中日平和友好条約締結45周年を記念する「東京・上海海派書画交流展」の開幕式が中国文化センターにて盛大に開催された。本展は東京海派書画院、上海呉昌碩芸術研究協会、中国文化センターが共同主催し、中国駐日本大使館文化部、東京華僑総会、日本アジア共同体文化協力機構、日中文化交流協会、日中協会、日本華人美術家協会などの協力の下開催される。
 

1

 
テープカット

 開幕式には、福田康夫元日本国首相、楊宇中国駐日本大使館公使、瀬野清水日中協会理事長、永田哲二日中友好協会常務理事、日本芸術院会員で日展理事を務める星弘道氏、日本画画家の伊東正次氏、元参議院議員の浜田和幸氏、坂本敏史全日本書美術弘心会事務局参事、小林千早日本書作院事務局長をはじめ、上海から参加した上海呉昌碩芸術研究協会の会員など、80余名が参加した。

 11

 
福田康夫元日本国首相

 福田康夫元首相は前日に北京から帰国したばかりの多忙の身でありながら出席し、まず本展の円満な開幕に祝辞を述べたのち、「わたしは今回北京で李強総理や王毅主任にお会いした。北京でも海南島のボアオ・アジア・フォーラムでも、中国の友人たちは心から日本との友好関係が発展することを望んでいるのが感じ取れた。3年間のコロナで日中両国は対面して交流する機会が少なくなり、そのせいで両国の間に誤解を生じることになった。顔を合わせた交流の重要さの証明だ。コロナの規制は次第に緩和されてきている。両国間の更なる交流によって双方間の誤解を解消し、日中関係をさらに友好的で協力的に発展させられると信じている」と話した。

81

 
楊宇中国駐日本大使館公使

 続いて、楊宇中国駐日本大使館公使が登壇、挨拶した。楊公使は本展を非常に高く評価し、「今回の展覧のキーワード『海派』は中国書法のうちでも重要な流派の一つだ。『海派』は中国の優秀な伝統文化を継承しただけでなく、外来の文化を積極的に吸収して中国近代絵画史上に深い足跡を刻んだ。本年は中日平和友好条約締結45周年、昨年の中日国交正常化50周年に続いてまた重要な一年である。林芳正外相が先週末に中国を訪問し、中国からも重要な代表団がいくつか日本を訪問している。両国が平和友好の精神を温め、人文交流と実務の協力を強化することで、3年間のコロナによる交流の赤字、信任の赤字を解消し、新時代にふさわしい中日関係を築いていくことを期待する。」と述べた。
 

71

 
張偉生上海呉昌碩芸術研究協会執行会長

 そして、上海から駆け付けた上海呉昌碩芸術研究協会の張偉生執行会長は「2019年9月に本展の上海展が上海呉昌碩記念館で開催された。本来は翌年に東京で開催する予定であったが、新型コロナの影響で本日まで延期することになってしまった。海派文化に根差し、呉昌碩先生の精神や芸術風格に倣い、中国伝統文化を継承、高揚していくことが我々の使命であり、創作に対する探索は我々の芸術探求の主目的である。来年は呉昌碩先生の生誕180周年を迎える。呉昌碩先生が中国、日本に与えた影響は計り知れない。我々は引き続き東京海派書画院と手を携え、離れた地で共に海派書画芸術を広めるため努力していく所存である」と挨拶した。

 

61

 
星弘道日本藝術院会員、日展理事

 51

 
伊東正次日展会員、日本画画家

 
41

 
呉越上海呉昌碩芸術研究協会副会長

 

31


 郭同慶東京海派書画院院長


 
その後も星弘道日展理事、日本日本画画家伊東正次氏、呉昌碩の曾孫である呉越上海呉昌碩記念館執行館長、郭同慶東京海派書画院院長がそれぞれ登壇し、祝辞を述べた。

 

11


 福田康夫元日本国首相の作品
 

 今回、福田康夫元首相がこの展覧会のために揮毫した作品も出品されており、中日両国民の恒久的友好に対する期待や願いが見て取れる。本展は4月7日まで開催される。


期日: 2023/04/03 〜 2023/04/07
時間: 10:30〜17:30(最終日は13:00まで)
会場: 中国文化センター
ページトップへ