中国の優秀伝統文化を継承し、隴原の芸術的魅力を伝え、中外文化交流を深めるため、東京中国文化センター主催、甘粛省隴劇院出演による「天涯共此時・隴原雅韻民族音楽会」が 9 月 23 日、東京中国文化センターにて温かみあふれる上演となった。本イベントは中秋の団欒という共通の思いを絆に、民族音楽を媒介として、多くのゲストが鑑賞に訪れ、糸竹の調べと古雅な雰囲気の中で山河の風月を共に鑑賞し、国風の雅趣を味わい、来場者に没入型の視聴覚体験を届けた。

現場の様子
音楽会は民族楽器小合奏『花好月圓』で幕を開け、穏やかで優美な旋律が中秋の団欄の情景を描き出す。続いてスーナ独奏『秧歌曲』が力強く奏でられ、濃厚な西北の郷土情緒が会場の雰囲気を一気に盛り上げた。清らかで緩やかな『彩雲追月』は雲と月が寄り添う中秋の詩的世界を描き、隴胡協奏『隴東意象』は重厚な音色で隴原の人々の奮闘する志を語る。民族楽器小合奏『步步高』は昂然として軽快で、日増しに良きことが訪れるよう願いを託す。琵琶協奏曲『彝族舞曲』はしなやかで美しく、南西少数民族の風情を表現。『隴原四季・春』は隴原の大地に芽吹く春の生命力を描き出す。箏協奏曲『秦土情』は弦の音が重く、故郷を離れた人々の深い郷愁を訴える。笛協奏曲『牧民新歌』は澄んだ笛の音で広大な草原の景色を描き、民族楽器小合奏『敦煌舞韻』は盛唐のシルクロード千年の雅な風情を再現。隴劇の板式を取り入れた『弾板』は田舎の生活の息吹に満ち、喜びに満ちた『喜洋洋』は幸せと安泰を伝える。ラストを飾る『新賽馬』は勢いあふれ、万馬が駆け巡る雄大な光景を表現した。演奏全体は曲調が豊かに変化し、隴原の趣きと中国各地の民族音楽の魅力を兼ね備え、来場のゲストは静かに耳を傾け、一曲終わるたびに絶え間ない熱い拍手が湧き起こった。メインプログラムが終わると、拍手が鳴りやまなかった。楽団は『私と祖国』、『ジャスミンの花』、『北国の春』、『四季の歌』といった名曲をアンコールで披露した。中国と日本の旋律が交わり、温かみに満ちて咲き誇る。馴染み深い名曲で観客に感謝を届け、舞台と観客席が心を通わせて共に楽しみ、喜びの旋律と喝采の中で公演は無事に幕を閉じた。

演奏の様子
公演全体は曲調に緩急があり、情景豊かである。中秋の団欒の趣、隴原の郷土の情、山河四海の美しさ、時代を突き進む力まで、中国民族音楽の奥深さと隴原文化の独特な気風を余すところなく伝えた。演奏家たちは技巧に優れ、息の合った演奏を披露し、各種民族楽器が互いに引き立て合った。
会場には中秋をテーマにした記念撮影コーナーが設けられ、バックボードには嫦娥、玉兎、金木犀といった中秋の代表的なモチーフが描かれ、ゲストが立ち止まって記念写真を撮ることができる。多くの子供たちが「中秋おめでとう」、「私の祖国を愛します」と書かれたボードを掲げ、温かい瞬間を残していた。


