2020年1月16日、「歓楽春節―新潟春節祭2020」および「青海文化年開幕式」が新潟県新潟市音楽文化会館で開催された。会には孔鉉佑中国駐日本大使とその夫人、花角英世新潟県知事、中原八一新潟市長、衆議院の菊田真紀子議員、西村智奈美議員、森裕子議員、孫大剛駐新潟総領事、羅玉泉中国文化センター長、郭法祥青海文化と旅游庁副庁長、鄭美愛(ジョンミエ)駐新潟大韓民国総領事ミハイル・セルゲエーフ在新潟ロシア連邦総領事などをはじめ、新潟県内外の各界の500名あまりが参加し、「青海蔵劇団 黄南州民族歌舞劇団」の初日公演を鑑賞した。またこれにより、本年の中国文化センター「歓楽春節」関連イベントの幕が開かれた。
2020年、中国文化センターでは「青海省文化年」として青海省の文化・観光紹介していく。今回の活動はその第一弾であり、郭法祥青海省文化と旅游庁副庁長が率いる「青海蔵劇団 黄南州民族歌舞劇団」や青海省無形文化遺産伝承人など計37名が新潟を訪れ、厳冬の新潟に濃厚な中国民族の趣と暖かな春節の雰囲気を届けた。劇場内外には、青海省の無形文化遺産の伝統工芸品やそのパネル写真が設置され、「大美青海」と題したビデオクリップを上映し、自然や文化、人々の調和など青海省の民族的、文化的魅力を紹介した。
公演では、青海省特有の民族舞踊を通して彼らの文化を紹介、随所に日中友好のテーマを織り込んだ演出が行われた。チベット族の伝統舞踊ラバや民族楽器ダムニェンによる弾き語り、アムド地方の民謡などをはじめ、心を尽くしたプログラムとパフォーマンスに会場全体が大きな盛り上がりを見せ、観客たちは民族の深い魅力に引き込まれていた。特に、チベット語、漢語、日本語の三言語で「北国の春」が歌われると観客席に国境を越えた大きな歓声が起こった。膝替わりの演目「和縁」は「唐蕃連盟(当時の唐と吐蕃の間で結ばれた協定)」をテーマにした物語で、京劇と蔵戯(チベット劇)という二つの歴史ある演劇芸術を融合させながら、ソンツェンガンボと文成公主の愛情劇を見事に表現していた。
近年来、中国文化センターは「歓楽春節」のブランドを積極的に推し進めており、東京、長崎、名古屋、新潟など各地で連年多彩な「歓楽春節」関連イベントが行われている。間近に迎えた今年の春節期間には、センター率いる「天津シルクロード歌舞団」が長崎ランタンフェスティバルの舞台に登場するほか、東京では昨年に引き続き「迎春送福」が開催される。また、今年は青海省との協力で「青海文化観光週間」などの観光PR会や「大美青海―撮影芸術展」「青海採風」などのイベントをシリーズで開催し、より多くの日本人に中国文化や民族の魅力を紹介し、理解を深めてもらうつもりだ。そしてこれらの多様な民間文化交流を通じて、中日の友好新時代に新たな活力を注ぐため尽力していく。
期日: | 2020/01/16 〜 2020/01/17 |
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時間: | 1月16日13:30~15:30(開会式を含む);1月17日13:30~15:00 |
会場: | 新潟市音楽文化会館ホール(新潟市中央区一番堀通3番地2) |