広東省韓山師範学院大学学生木のリトグラフ展を開催

　8月22日午後、「広東省韓山師範学院大学学生木のリトグラフ展」の開幕式が中国文化センターにて開催された。本展では韓山師範学院の教師、生徒及び日本の客員教授による木のリトグラフ作品60点を展示しており、韓山師範学院の指導者が来日し開幕式に出席した。
　

開幕式の様子

　
　開幕式で大同大学の澤岡昭学長は、「木版リトグラフ」は多摩美術大学の小作青史名誉教授が発明した一種の版画制作技法で、その技法は中国を起源とした木版画とドイツを起源としたリトグラフを融合させ、プレス機を使わず、ベニヤ板のみを使って多くの色彩を表現することができるものである。木版リトグラフの技法はコスト節約、効率アップを可能にするだけでなく、同時に木版画と石版画の表現における特徴を融合させ、一種の独特な趣きを形成していると紹介した。会場では小作青史教授も発明した「木版リトグラフ」及び中国との交流について詳しく紹介をした。
　

大同大学　澤岡昭学長

　
　2011年、広東省韓山師範学院の招聘を受け、多摩美術大学と交流活動が行われた。学生たちの反響は非常に大きく、旺盛な創作意欲をかきたて、創作した作品レベルも向上し続け、東京の世界堂画廊、愛媛大学附属美術館等多くの場所で展覧会を行ってきた。現在木のリトグラフは韓山師範学院の特色の一つとなっている。これも中日大学間の美術交流の素晴らしい成果と言えるだろう。　
　本展は8月26日まで開催される。