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 中国文化センターと西安剪紙学会の共同主催による「秦風漢韻-中国剪紙芸術展」が2016年7月5日、東京で開幕した。主催双方の入念な計画と準備を経て、西安剪紙学会の韓靖会長が展覧会の開幕式出席と講師として剪紙の教学活動を行うため、西安から来日した。
 5日午後、開幕式は中国文化センターで行われた。本展では剪紙の発祥地と言われる西安、咸陽、延安地区の剪紙を展示しており、作品は韓靖氏の秦漢唐代の人物及びシルクロードシリーズの剪紙、張彦娥氏の吉祥シリーズの窓飾り、李世秋氏の青花磁器シリーズの剪紙、延安の丸い図案の花鳥シリーズの剪紙があり、中国陝西剪紙の独特な地域の特色を十分に表している。特に紹介したいのは、本韓靖氏の師匠でありユネスコより剪紙の大家に認定された庫淑蘭氏の切り抜きの彩色剪紙作品であり、本展では日本の観衆に向け初めて大家の芸術作品を展示する。
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韩靖会长がギャラリートーク

 日本の剪紙芸術も大変発達しており、その起源は中国であるが、日本で発展し、独特な特色を持っている。今回、東京剪紙美術会等日本の剪紙作家の作品も出展している。日本剪紙協会の木本有太可会長、筑間美里事務局長、東京剪紙美術会の杉浦正道会長、富士川切り絵の森美術館の篠原洋副館長等の作品も展示され、中日の作品が一堂に集まり、互いの作品が輝きを競っている。日本人作家も開幕式と交流イベントに出席し、中日剪紙作家がセンターで互いに刺激を受け高め合っていた。
 中国の剪紙は2009年に無形文化遺産に登録され、日本でも広く注目を集めた。会期中には剪紙教学活動も開催する。
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中学校で授業する様子

 6日午後、韓靖先生は石永菁センター長や職員と一緒に日本の中学校を訪問した。韓靖先生は二つの班の学生に剪紙の授業を行った。学生たちが剪紙創作に打ち込むと、賑やかだった教室はにわかに静まり返った。授業終了後、学生たちは自身で作った作品を手に持ち、先生と記念撮影を行った。
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文化センターで授業する様子

 7日午後、文化センターの会場で行われた剪紙講座では約20名の受講者が参加した。皆様からは「早くから中国の剪紙に興味があったが、今回、この芸術を自ら体験できる機会を持つことができて大変嬉しい。」と感想を述べていた。


期日: 2016/07/05 〜 2016/07/08
時間:
会場: 中国文化センター
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