2016年3月1日から6日にかけて、「中国奥地の蘭展」が中国文化センターで開催された。
奥地は内陸の意味で、「奥地の蘭」は中国雲南、貴州、四川の3省及びその周辺地域を産地とする蘭を指している。1959年、中日友好の基礎を築いた一人、政治家松村兼三氏が周恩来総理の招きを受け訪中した際、雲南、貴州地区から現地の蘭の品種を日本へ持ち帰り栽培したことから「奥地の蘭」と呼ばれた。その中には金蝶飛舞、四川緑椅、雲南雪素といった蘭の名品も含まれている。
松村氏の提唱の下、多くの日本の友人が中国内陸の品種の蘭を栽培し、また年一回の蘭展開催を継続している。松村氏は既にこの世を去り、蘭を栽培する人も高齢になったが、彼らは松村氏の提唱した中日友好をやり通さなければと考え、展示の形式でこの美談が守り続けられている。
彼らの活動は中国文化センターの多大な支持を得て、3月初旬のみという蘭の開花期に合わせ、センターは一年前から会場を確保し、彼らの蘭展開催に協力した。
本展では奥地の蘭100点を展示し、また日本書峯会の書道及び絵画作品約50点を展示している。どれも端正で味わい深く優雅な蘭で、一衣帯水の中日両国、長い歴史を持つ両国の深い友情を象徴している。
期日: | 2016/03/01 〜 2016/03/06 |
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会場: | 中国文化センター |