2月25日、「2026甘粛文化年」記念企画としてスタートした、志賀建華先生によるシルクロード敦煌講座(全4回シリーズ)の第1回を開催しました。
初回は「シルクロードとは何か」という原点に立ち返り、その位置づけや歴史的背景、果たした役割について大きな視点から考える時間となりました。シルクロードは、古代中国から西方世界へと続く広域な交流の道であり、19世紀にドイツの地理学者フェルディナント・フォン・リヒトホーフェンによって名付けられた概念であることが紹介されました。
また、前漢の時代、漢武帝のもとで西域へ派遣された張騫の行動が、東西を結ぶ動きの大きな契機となったことにも触れられました。こうした歴史的出来事を背景に、シルクロード一帯の地理条件や、なぜこれらの道が選ばれたか、そしてシルクロードは単なる一本道ではなく、人や物だけでなく、宗教や思想、価値観までもが行き交う「交流のネットワーク」として広がっていったことが示されました。
本講座は、具体的な事実を手がかりにしながらも、シルクロードを文明の往来という大きな流れの中で捉える構成となり、参加者にとって全4回を通じた学びの出発点となりました。今後の展開への期待が高まる、穏やかで充実した第一回となりました。

| 期日: | 2026/02/25 〜 2026/03/18 |
|---|---|
| 時間: | 14:00~15:30 |
| 会場: | 中国文化センター |
