12月22日午後、「閩の美——中国福建古代芸術並びに文化観光展」が中国文化センターにて開幕した。本展は2021年福建文化年の幕開けとなる展覧会であり、2021年が中日両国の文化交流や民間交流を回復、深化させる年となることを願う尽きない祈りが込められている。
開幕セレモニーには、本展の主催である日本福建経済文化促進会の呉啓龍会長、日本福建観光PRセンターの豊田佳代表、福華堂古美術の黄国梁代表らが福建省を代表して出席した。
セレモニーのオープニングには、お茶ソムリエや写真家として活躍する井岡今日子女史が「中国茶芸」の実演を行い、振る舞われた福建産岩茶の滋味に来賓の顔がほころんだ。
また、当日は中国駐日本国大使館より石永菁公使参事官、中国駐東京観光代表処より王偉首席代表が出席したほか、前参議院議員の柳本卓治氏、前参議院議員で国際政治経済学者の浜田和幸氏、前在重慶総領事で日中協会理事の瀬野清水氏、日中友好協会の永田哲二常務理事、日中友好会館の佐藤重和理事長、東京都日中友好協会の尾崎隆信副会長、東京華僑総会の陳隆進会長、森ビル株式会社の星屋秀幸特別顧問、能楽NPO法人白翔会の坂井音重主宰、離島振興地域創生協会の舘逸志理事、黄檗文化促進会の林文清会長、福建省海外文化センター日本支部の劉莉生代表、日中文化制作センターの工藤國房代表、NPO法人歴史の駅の高橋秀華理事長など、中日各界からの来賓が出席した。
まず主催側を代表して羅玉泉中国文化センター長が2021年福建文化年の始動を宣言し、そして中日民間の文化交流を推し進めるため、日本各界の方々にも積極的に参加してもらいたいと挨拶した。
続いて、石永菁公使参事官も本展の開幕に際し「この困難な時勢にあっても中日両国の文化交流が維持されていることは非常に得難い。皆の力を合わせて一日も早くコロナウイルスを終息させ、往来が正常化することを望む、と祝辞を述べた。
また、本展の主催の一人である呉啓龍会長は、今回展示されている数々の名物を紹介したうえで、団体や個人蒐集家など、開催に携わった人々の協力に感謝を述べた。
柳本卓治氏は、氏と中国のトップたちとの友好交流の歴史の紹介を交えながら祝辞を述べ、現在の中国の日進月歩の発展に驚きの意を示した。
王偉首席代表は「閩」の文字が象徴する意味をユーモアたっぷりに紹介し、何事も諦めずに勤勉に取り組むことにより小さな「虫」から「龍」へと変貌する福建の人々の精神に対し惜しみない賛美を送った。そして、コロナウイルスの終息を待って多くの日本人が再び福建を訪れることを心より歓迎すると述べた。
開幕セレモニー終了後、武蔵野美術大学の廖赤陽教授による福建古代美術の講演会が行われた。その整然とした分かりやすい講義に、聴講した人々はみな惹きつけられ、大きな刺激を受けていた。
福建文化年である2021年、中国文化センターでは福建にまつわる多数イベントを通して福建の美を紹介する。どうぞご期待ください。
期日: | 2020/12/22 〜 2020/12/25 |
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時間: | 10:30〜17:30(12/25 ~13:00) |
会場: | 中国文化センター |