2013年9月13日、中国の寧夏回族自治区・呉忠市から回族芸術団一行12名が日本へやってきて、日本人たちへ中国回族の芸術や文化を伝える旅行が始まった。今回の訪日のために、回族芸術団の団員たちは、心をこめて舞踊や音楽の練習をしてきて、日本の舞台で素晴らしい上演を披露した。民族精神と時代精神を高揚させる演目によって、大きな拍手を受け、日本の人々の注目を浴びた。
2013年JATA旅行博覧会会場
中国寧夏回族自治区・呉忠市回族芸術団は回族の特徴を備えた一つの専門的な芸術団であり、国内では音楽・舞踊芸術のコンクールで何度も賞を獲得している。2008年には韓国で行われた“韓国安城国際民間芸術祭”に参加した。このたび、芸術団は日本にやって来るに際し、半年ほどの練習を積み、最終的に次のプログラムを上演することに決めた。《楽しいカスタネット》、《西夏勛舞》、《口琴で表す花の風情》、《幸福の祈り》は、回族の人々の生活における心情を最も反映した作品である。その他、故郷を懐かしみ讃える作品10数品を日本で上演することとなり、“世界旅行博覧会”、“2013中秋節in箱根”、“駐日中国大使館にて国慶節祝賀会”など多くの舞台において、演目を上演した。
回族芸術代表団の第一の舞台は、30年近くの歴史をもつ“JATA世界旅行博覧会”であった。1984年に第一回の“世界旅行博覧会”が東京で開催され、2003年に正式名称が“JATA世界旅行博覧会”と変更され、毎年秋に東京国際展示場で開催され、アジアで最大規模の旅行博覧会である。今年の旅行博覧会には、150以上の国と地域から、1000以上の展示が出品され、13万人以上の人が訪れた。旅行博覧会の現場には、舞台が設営され、各国の芸術演目の上演が行われた。
9月14日、旅行博覧会開幕の初日にあたるこの日に、寧夏省呉忠市の回族芸術団は日本で初めて演目を披露し、団員たちは民族衣装を着て、手には踊りながら使うカスタネットを持ち、回族の民族風情が豊かな《楽しいカスタネット》という舞踊で演出は始まった。この“カスタネット”は未のけんこう骨に鈴をつけて作られ、回族の玩具であると同時に、舞踊の伴奏にも使われて、現在では“カスタネットの舞”は回族の民間芸術の代表的な演目の一つとなっている。舞台の上で、団員たちは、楽しい旋律をかなで、カスタネットを持ちながら舞い、回族の人々の明るい性格と、幸福な生活をしている喜びを表し、楽しい鈴の音に寄せられて、多くの観衆が足を止めて演目を楽しんだ。団員たちの素晴らしい舞台を、観衆たちは写真におさめ、記憶に留めた。会場の演出は、言語の壁を越え、国家を越え、文化の使者が世界の中国文化愛好者たちに向けて一つの招待状を送ったかのようであった。舞台終了後、多くの日本人や外国人の観衆たちが、中国文化センターの職員たちと交流をし、寧夏回族自治区の状況をもっと理解したい、もし機会があれば、寧夏に旅行に行きたいと話していた。
期日: | 2013/09/14 〜 2013/09/14 |
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時間: | |
会場: | 東京都 |