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 20日午後、東京ではひらひらと雪が舞い始めた。気象庁の報道によれば、2017年が明けてから今日が最も寒い一日となったそうだ。あいにくの天候にもかかわらず、中国文化センターのホールは人の波でわき返り、中国、日本の賓客や友人たちで会場は満席、目を見張るほどの賑やかさに包まれた。
 
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センター長による新年の祝辞

 
 春節を祝い年画展と新年音楽会は今まさに盛大に開催している最中で、日本国土交通省政策統括官舘逸志氏、各友好団体の責任者、鉄腕アトムで世界的にその名を知られる株式会社手塚プロダクション代表取締役社長の松谷孝征氏、並びに日本の漫画家、写真家、書道家、音楽家、各界の著名人、華人、華僑、メディア等、総勢150人余りが出席した。
 
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中国・日本の芸術家による民族音楽の共演

 
 石永菁センター長は、中国文化センターを代表して新年の挨拶を述べ、当センターに多大なる支持を寄せてくださる日本各界、華人、華僑、新聞メディアに対して感謝の意を表明した。さらに今年2017年は中日国交正常化45周年、文化センターとしてはまもなく浙江文化年と各種の記念文化活動を開催する準備があることを述べ、当文化センターのウェブサイトも今年から新しく正式に開設したことを報告した。そして、引き続き当センターの各活動へのご参加、ご支持、またお引き立てを賜り、中日友好、文化交流そして両国民間における相互理解を共に促進していきたいと抱負を述べた。
  
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渡辺美姫さんによる古箏の演奏

 
 「上海旧校場木版年画」と心を込めて設えられた灯籠、爆竹、中国結びなど中国の年越しムードの中、各界の皆さんは中日両国の芸術家によって献上された「新年民族音楽会」を拝聴した。音楽会の13名の演奏者の内、6名は日本人の中国民族音楽演奏者であり、ある者は和服を、ある者はチャイナドレスを身にまとい、その華やかさに一層の注目を集めた。二胡や古箏で中国と日本の名曲を演奏し、そのテクニックは巧みで、感情がこもっており、その腕前は完璧であった。
 
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日本人奏者による二胡の演奏

 
 昔から、旧暦の新年を迎えるたび、どの家もみな門や部屋の壁などに絵画を貼り、新しい一年が素晴らしいものとなるよう待ち望んでいることを表現している。その絵画は、邪気を祓う魔除けであり、福を祈り吉祥を招くという意を表している。「中国四大木版年画」にそのルーツを持つ「旧校場年画」は、近代上海の独特な都市の様相や社会の風貌を凝集しており、力強い地域的特色と文化的個性を持ち合わせている。しかも現存する量は、あらゆる木版年画の中でも最も少なく、わずか千点ほどしかなく、その文献的価値と文化財的価値は極めて高い。この度上海市歴史博物館は、中国の春節の民族風情について日本の皆様に紹介する手段として、百点近くの貴重な「旧校場年画(レプリカ)」を携えてきた。そしてここ東京センターにおいて初めてお目見えすることとなったのである。
 
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観衆

 
 音楽会が終了後、すっかり正月の雰囲気の中、観衆たちは年画を鑑賞したり、水餃子など点心を味わったり、さらには中国グッズの福引抽選にわれ先にと参加し、年越しの魅力を体験したのだった。
 
 各メディアは多くの報道を提供した。
   (写真撮影:馮学敏、趙平、若山美智子)


期日: 2017/01/19 〜 2017/02/10
時間:
会場: 中国文化センター
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