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 中国文化センターにて、譚盾、胡雪樺、そしてMIHO MUSEUM館長で日本文化史研究者の熊倉功夫を迎え、オペラ『TEA ~茶は魂の鏡~』をめぐる特別講演会が開催された。本公演はサントリーホールの委嘱作品として2002年に初演され、世界各地で上演を重ねてきた人気作であり、今年7月3日・4日の再々演を前に企画されたものである。

 冒頭、熊倉功夫氏が、日本の茶文化史の観点から講演を展開。中国を起源とする茶が、日本で独自の発展を遂げ、精神文化として深化していった過程を解説した。譚氏が作曲にあたり日本の茶文化に深い関心を寄せ、多くの対話を重ねた経緯も紹介され、芸術創作における学術的対話の重要性が強調された。

 譚盾氏は本作を「茶を通して人間の精神性と愛を描いた作品」と位置づけた。唐代『茶経』の精神性や禅の思想に触れながら、自然音や水、紙、陶器などを楽器として取り入れる独自の作曲手法について語り、東西の音楽語法を融合させる創作姿勢を紹介した。

 胡雪樺氏は演出の視点から、本作を「視覚と聴覚、そして精神を結ぶ総合芸術」と表現。影絵や映像表現を手がけてきた経験を踏まえ、舞台空間において“茶”が象徴する静寂や緊張感をいかに可視化するかについて語った。日本再演にあたっては、西欧の舞台演出を取り入れながら茶の所作や間(ま)の美学を尊重しつつ、現代的な映像技術と融合させる構想が示された。

 鼎談では、「茶は国境を越えて人類を結ぶ文化である」という認識で三者が一致。茶の湯における茶禅一味の精神と、舞台芸術の一回性との共通点にも話題が及び、会場からは深い共感が寄せられた。日中両語による通訳を介しながらも、芸術と言葉を超えた相互理解が生まれたことが印象的であった。

 本講演会は、オペラ『TEA ~茶は魂の鏡~』が単なる舞台作品にとどまらず、東西文化交流の象徴であることを改めて示す機会となった。7月の再演に向け、作品への期待が一層高まる意義深い催しとなった。

 

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期日: 2026/02/17 〜 2026/02/17
時間: 15:30~17:00
会場: 中国文化センター
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