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 2016年2月8日春節の元旦の午後、正月の雰囲気に満ち溢れた春節特別講座「門墩を語る」が中国文化センターにて開催された。中国門墩研究者の岩本公夫氏が大阪より赴き、約40名の中国建築、美術、民俗愛好家に向け民俗石刻美術品-門墩を解説した。
 

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 門墩は門の軸を支える部分に用いられ、漢族の建築、特に四合院の建築によく見られる。岩本氏は北京語言大学留学中に初めて門墩に触れ、当初は好奇心だけであったが、研究をするにつれ、徐々に「門墩」の背景に含まれる深い歴史や文化価値に魅了された。中国滞在中、岩本氏は北京のあちこちを巡り収集した門墩の写真、サイズ、拓本等資料を編集して本にて「北京門墩」を出版した。その後、天津、西安の古城、党家村等各地を訪れ門墩資料を収集した。現在、岩本氏は門墩資料の収集と保存作業を積極的に行っている。
 

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 講座で岩本氏は中国北方建築の機能及び門墩の形式と構造に含まれる等級制度、造形、図案、彫刻等文化的内容を紹介し、中日両国の更に多くの人が「門墩」文化に興味を持ってくれれば、と門墩保護作業に打ち込んできた。岩本氏の分かり易い説明により、来場者の得たものも多く、会場は活気と熱気に包まれ、講座終了後も来場者は岩本氏に直接「門墩」について質問していた。
 

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期日: 2016/02/08 〜 2016/02/08
時間: 15:00~16:30
会場: 中国文化センター
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