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 本展覧会はUrban Sketchers Tokyoの主催により開催され、同団体のメンバーによる都市スケッチ、素描、絵画作品を中心に紹介します。Urban Sketchersは、アメリカのイラストレーター兼ジャーナリストであるガブリエル・カンパナリオ(Gabriel Campanario)氏によって2007年に始められた国際的な非営利アートコミュニティです。
 「絵を通して世界をつなぐ」ことを理念に掲げ、現地での観察とその場での制作を通して、自分たちが暮らす街や旅先で出会った風景、そして日常の中にある生き生きとした瞬間を記録する活動を広げています。絵を描くことは、単なる芸術表現にとどまらず、その瞬間を記録し、街を感じ取るための方法でもあります。本展では、「現地で描くこと(On-Location Drawing)」を中心的な理念とし、出展作品はいずれも実際の場所で、目の前の風景を直接見ながら制作されたものです。建物や街並み、人々の姿、光と影、そして都市の中で一瞬だけ現れる日常の情景が、作家それぞれの感性を通して画面に映し出されています。
 写真や映像をもとに後から制作する作品とは異なり、都市スケッチでは、描き手とその場との直接的で即時的な関係が重視されます。画面には、素早く引かれた線や、あえて整えすぎていない色彩の痕跡が残ることもあります。しかし、そうした自然で率直な表現こそが、一つひとつの作品を、作家と都市とのかけがえのない出会いの記録へと変えています。
 また本展では、中国大陸、台湾、マレーシアをはじめ、アジア各国・地域で活動する Urban Sketchers のメンバーによる作品も特別に紹介します。異なる地域や文化的背景を持つ作家たちが、それぞれ独自の視点と表現によって、自分たちの目に映る都市の姿や暮らしの記憶を描き出しています。
 東京の街角や建築から、アジア各地の都市の日常風景まで、異なる土地で描かれた作品が一つの会場で響き合います。来場者は、各都市の建築的な特徴や生活の気配を感じるだけでなく、それぞれの作家が空間や時間、都市文化をどのように捉え、表現しているのかを楽しむことができます。
 本展覧会では、こうした生き生きとした現地スケッチの数々を通して、地域や文化を越えた視覚的な対話をお届けします。さまざまな都市、さまざまな視点のあいだを行き来しながら、都市スケッチならではの記録性、即興性、そして独自の魅力をぜひお楽しみください。会期中には「都市スケッチ交流会」も開催し、都市の見方や現地での描き方、制作体験などについて参加者同士で交流する機会を設けます。

 

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