日本語 中国語

9月7日午後、「天馬行空——中国芸術展」の開幕式が中国文化センターで開催された。台風による悪天候にもかかわらず、多くの来場者が会場を訪れ、中国現代美術の多彩な表現と日中両国の文化交流に触れた。

本展は、「天馬行空」が象徴する自由な想像力と創造性をテーマに、水墨画・工筆重彩を中心とする17名の作家による45点の作品を紹介するもの。異なる世代や表現背景を持つ作家たちが、伝統を受け継ぎながら新たな感性を取り入れ、それぞれの芸術言語を追求している。中国美術の豊かな伝統と現代的な創造力を同時に提示し、伝統と現代、東洋と西洋、さらには中国と日本の芸術的対話を促す展覧会となっている。

1

開幕式には、中国文化センターの羅玉泉氏センター長、日中協会常任顧問の瀬野清水氏、渋谷区日中友好協会会長代理の永田哲二氏、日本画家・日展審査員の伊東正次氏、日本華人美術家協会副会長の武楽群氏、全日本華人書法家協会会長の高小飛氏、日本華人女性書法協会会長の宣家慶氏、日中青少年文化芸術交流協会理事長の潘桂芳氏、一般社団法人日中書法協会会長の熊峰氏、著名水墨画家の李文培氏、日中文化体育協会理事長の李曼氏、旅日華人世界非遺振興協会会長の高娃氏らが出席した。また、北京から中国伝媒大学教授の王雅平氏、中国戯曲学院副教授の沈舒氏、本展キュレーターで清華大学呉冠中芸術研究センター研究員の徐航氏、参展作家の銭銘氏、呂愛麗氏、許多氏、李娟娟氏らが来場した。

2

開幕式では、中国文化センター主任の羅玉泉氏があいさつし、悪天候の中、多くの来場者が足を運んだことに感謝するとともに、北京から芸術家本人が来日し、本展を開催できた喜びを語った。日中関係がさまざまな困難に直面する時期にあっても、文化交流や民間の友情を止めてはならないと強調。今後も中国文化センターで京劇公演をはじめとする多彩な文化交流事業を展開し、両国の友好と文化交流の発展に貢献していく考えを示した。

日中協会顧問の瀬野清水氏は、「天馬行空」という言葉について、国境、民族、言語、時間などの壁を越え、伝統と現代、日本と中国など多様な文化を自由に融合して表現する精神を表すものと説明。今回の作品にも日中双方の伝統文化が融合し、新たな芸術表現が生まれていると評価し、こうした文化交流こそが世界平和と日中友好につながるとして、本展が両国を結ぶ大きな架け橋となることへの期待を述べた。

日本画家・日展審査員の伊東正次氏は、日本画における「線」の文化に着目し、その源流が東洋、特に中国から日本へ伝わった歴史を紹介した。さらに、その伝統が日本画のみならず、漫画やアニメーションなど現代の視覚表現にも受け継がれていると指摘。今回の作品を通じ、中国と日本の作家が「伝統を現代にどのように生かすか」という共通の課題に向き合っていることを感じたとし、両国の作家がともに新しい絵画表現を目指していきたいと語った。

著名水墨画家の李文培氏は、展覧会のタイトルが示す通り、各作家がそれぞれの個性を自由に発揮している点を高く評価。こうした多様な表現を基盤として、新しい時代にふさわしい芸術言語を創出し、それを通じて新たな形の日中友好と文化交流を担ってほしいとの期待を寄せた。

続いて、本展キュレーターで清華大学呉冠中芸術研究センター研究員の徐航氏が、本展の趣旨を説明。「天馬行空」は自由な想像力と創造の境地を意味し、既存の枠組みを越えて伝統と現代の対話を生み出すことが本展の目的であると述べた。また、17名の作家による45作品を通して、中国美術の現代的な多様性を示すとともに、東洋美術の生命力は「独白ではなく対話」にあると強調。本展が日中両国の芸術交流をさらに深める契機となることを願った。

5

開幕式では、来賓によるあいさつに続いてテープカットが行われ、日中両国の関係者と芸術家が一堂に会して展覧会の開幕を祝った。会場ではその後、来場者が作品を鑑賞しながら、作家や関係者と活発に交流した。

芸術は、言葉や国境を越えて人々の心を結ぶ力を持つ。「天馬行空——中国芸術展」は、伝統を守りながら自由な発想によって新たな表現を生み出す中国美術の現在を紹介するとともに、日中両国の芸術家が共通する文化的基盤の上で対話し、未来の交流を展望する場となった。本展を通じて、両国の芸術・文化交流がさらに深化し、民間の相互理解と友好の輪が一層広がることが期待される。

34


期日: 2026/09/07 〜 2026/09/11
時間:
会場:
ページトップへ