宇都宮徳馬の生誕120周年を記念した講演会が4月9日、中国文化センターで開催され、多くの来場者が集まった。主催は新宿区日中友好協会。中国大使館政治部の張漪波公使参事官、日中友好会館の黄星源中国代表理事、中国文化センターの羅玉泉センター長をはじめ、日中交流や文化・経済分野で活躍する関係者が来賓として出席し、会に華を添えた。
会は午後2時30分に開幕。主催者を代表して髙橋秀華理事長が挨拶を行い、黄色星源日中友好会館中国代表理事が来賓を代表して祝辞を述べた。続いて宇都宮徳一郎氏が「祖父宇都宮徳馬の思い出」と題して登壇した。徳馬の人柄や日中友好に尽力した歩みが語られ、会場は静かに耳を傾けた。
来賓として、西堀正司・長野日中友好協会会長、井出亜夫・国際善隣協会会長、上島保則・神奈川県日中友好協会副会長、符明徳・海南省商会元会長、陳隆進・日本架橋華人連合総会会長、陳建中・日中文化展覧協会理事長、劉莉生・アジア太平洋観光社社長らが紹介され、それぞれが宇都宮徳馬の功績に敬意を表した。
記念撮影の後、オドバル氏によるモンゴル民謡が披露され、馬駆ける草原の趣が会場を包んだ。さらにシンガーソングライター山登靖氏と舞踊家柳沢理子氏による歌やモンゴル舞踊が行われ、文化交流の広がりを感じさせる演出となった。
休憩を挟んで行われた鼎談では、宇都宮徳一郎氏、西堀正司氏、井出亜夫氏の3人が登壇し、宇都宮徳馬の思想や当時の交流の背景について、それぞれの立場から語り合い、日中関係の歩みを振り返った。中でも印象的だったのは、「宇都宮徳馬先生は周恩来総理から非常に大きな影響を受けた。もともと意志の強い人物であったが、周総理との出会いを機に、強さとやさしさを兼ね備えた人へと変化した。それこそが仏教や儒教に通じる、相対性を重んじるアジアの精神である」との指摘であった。
質疑応答では来場者から多くの質問が寄せられ、登壇者が丁寧に応じる場面も見られ、講演会は盛況のうちに幕を閉じた。
主催者は「関係者の高齢化が進む中、記憶を次世代へ伝える重要な機会となった」としており、宇都宮徳馬の功績と日中友好の意義を改めて共有する場となった。

| 期日: | 2026/04/09 〜 2026/04/09 |
|---|---|
| 時間: | 14:30~17:15 |
| 会場: | 中国文化センター |
