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講師紹介:
王子江
  1958年北京生まれ。中国芸術研究院客員研究員。日本100M水墨障壁画の創始者。日本水墨芸術協会会長。日本華人美術家協会会長。北京美術家協会会員。日本美術家連盟会員。
 代表作として《雄原大地》(100m×2m/茂原市立美術館蔵)、《聖煌》(100m×2m/奈良薬師寺蔵)、《源流千古》(100m×2m/姫路市蔵)、《出雲勝境図》(50m×2m/出雲大社蔵)など。日本内閣総理大臣賞、文部大臣賞、外務大臣賞、芸術功労賞、国際都市文化貢献賞受賞。

講座内容:
 比較学の手法を用い、中国と日本の水墨画を同一の視座に置き、唐宋禅画・墨戯と日本水墨画の源流と変遷を整理する。筆・紙・墨・硯などの用具や、屏風・掛軸・扇面といった表現媒体の差異を対照しつつ、皴法・余白・破墨・滲化などの技法を実演。「気韻生動」を重んじる中国と、「幽玄・空寂」を尊ぶ日本の美意識の分岐を明らかにし、異文化融合の新たな可能性を探る。 国産宣紙と和紙「鳥の子」に同じ墨で試筆し、吸墨速度の違いが筆跡をどう変えるかを検証。そこから「気韻」と「幽玄」が抽象的概念ではなく、素材・身体・心境の連動によって生まれる瞬間的な生成であることを体感し、「簡」と「空」の視覚心理における共感性を検証する。
 
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