講師紹介:
徐里(1961年7月生まれ)、中国福建出身の著名な画家でございます。彼は全国政協委員、中国美術家協会分党組書記、常務副主席、秘書長、中国文学芸術界連合会美術センター所長、中国美術家協会芸術委員会主任、全国美術展審査委員会総評委員、審査委員会主任などの重要な職務を歴任されて参りました。また、彼は全国政協書画室副所長、中国国際交流協会副会長、国家重要題材美術創作芸術委員会主任も務められております。徐里様は中国書法家協会会員、中国文芸ボランティア協会顧問、李可染画院顧問、中国書画芸術研究院院長であり、中国文学芸術界連合会全国委員会の第十期委員も務められております。さらに、中央美術学院、中国美術研究院、中国メディア大学、西安美術学院、天津美術学院、マカオ科技大学などの数多くの大学において教授として尽力され、博士課程の指導教員も務められております。
講義内容:
徐里は、東西文化の交融において際立った特徴を持つアーティストです。彼の絵画作品は、中国の伝統的な絵画技術に深い理解を示しつつ、西洋の油彩表現形式を巧みに取り入れ、独自の芸術スタイルを創造しています。
徐里の作品には、中国の要素を油絵に融合させる巧みさがあり、伝統的な山水画の構図やレイアウト、境地、意韻を参考にしながらも、油絵の独自の言語と現代的な美的趣味を保持しています。彼の絵画芸術は、伝統的な西洋油絵の枠を超え、伝統的な絵画の精神を現代の表情へと広げ、中西文化の融合による新たな芸術的衝撃を実現しています。
彼の作品は、形式において文化の交融を果たしており、油絵の中で中国の文人画の筆墨と意境を求めるだけでなく、「中国精神」を強調し、美術作品を通じて中国文化の魅力を伝えようとしています。特に彼のチベットシリーズは、多くの人々に愛され、静寂で広がりのある情韵が人々を精神的に超越させ、人生の深い智慧や美を感じさせるものです。
徐里の絵画スタイルは、強い形式感を持ちながら、その作品の精神的な核には「筆墨」の力量がしっかりと貫かれており、守りたい芸術理念は中国画の要素にあります。彼の絵画芸術は多様なスタイルで展開され、時代の美的精神を表現しています。
美学的な観点から見ると、徐里の絵画芸術は精神的な象徴であり、革新の道を通じて現代の美的要求を体現しています。彼の絵画と革新のモデルは、多くの場合、控えめで含蓄のある表現を持っていますが、彼の山水画が象徴するのは、単なる精神的なものに留まらず、時代の美的要求への革新のシンボルでもあります。
総じて言えるのは、徐里の芸術的成果は、中西の絵画伝統を深く理解し独自に融合させたこと、そして創作において常に新しい芸術表現を探求し実践していることに現れています。彼の作品は視覚的な楽しみを提供するだけでなく、精神的な側面でも東西文化の交融についての深い考察を促します。
時間:
2024年10月18日(金)午後15:00~17:00
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