今年は「日中友好条約」締結45周年であり、翰墨書道会・日本王蘧常先生顕彰会(会長:郭同慶)が、中国文化センター、株式会社柔城と共催して、「両岸猿聲 方攸敏・藤村遠山/傘寿記念 日中二人書画展」を開催します。
日中の二人が出会ったきっかけは、共に1944年生まれの申年で、まもなく80歳を迎えることでした。方攸敏は上海を拠点にたくさんの花を描いて、“花王”とも称されています。藤村遠山は中国報道に長い間携わったあと、70の手習いで書を始め、「章草」を中心に実績を積んでおります。歩んできた道は全く違っても、激動の時代を生き抜き、それなりの年輪を重ねてきました。
そこで「日中二人書画展」を開いて、「傘寿」を共に祝い合おうではないか、という運びになりました。日中両国の申年生まれが競い合うということから、タイトルは「両岸猿聲」と名付けました。展示会では方攸敏が、紫陽花、紅梅、白牡丹、ムクゲ、木蓮、牡丹、フリージア、オクラなど20点余りの花の絵を出品します。また、藤村遠山は清朝の書家、鄭板橋の代表作「難得糊塗」の大字章草、80歳を迎える心境を語った自詠詩の四連幅作「八秩詠懐」など20点近い書を出品します。
日中間での二人展開催というのは、最近ではほとんど例がありません。なお、本展には中国大使館文化部、日本アジア共同体文化協力機構、日中友好会館、日中文化交流協会、日中協会、東京華僑総会、日中関係学会、上海呉昌碩藝術研究協会、中文導報社から後援をいただいております。
<合作作品「桜椿図」>
<藤村遠山:章草 鄭板橋『難得糊塗』>
<方攸敏:蝋梅天竺>
<方攸敏:百子蓮(紫君子蘭)>
<方攸敏:紅梅>
<遠山:章草 創作 七言律詩『八秩詠懐』>