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 この度、中国文化センターは天津市文化と旅游局と協力し、一年に渡って天津市の独特の文化を紹介する天津市文化年の第五弾として「四時本草~天津伝統中医薬技芸特別展」を開催します。
 
 本展は「四時本草(四季の中医薬)」をテーマに「天人合一」「四時本草」「達則兼善」の三つの展示区を設け、中医薬に込められた中国人の生命に対する探求と思考、天津人の民俗と生活の智慧、そして清代の御用薬局「達仁堂」が天津で継承してきた技をそれぞれご紹介します。
 中国人の生命観では、人も自然も同じであり、陰陽五行の理を守ってそのバランスが保たれ、時節に沿っていれば、天は穏やかで地は実りに満ち、人は心身ともに健康であると考えます。中国医学は陰陽五行説の基礎理論のもと、人は気・形・神の統一体であると考え、「弁証論治」の原則に則って、中医薬、鍼灸、推拿、食事療法などの治療を行い、体の陰陽を整え、健康状態に戻します。そこで使われる中医薬もまた天然の生薬あるいはその加工品を使います。その材料は植物性、動物性、鉱物性と様々ですが、ほとんどが植物性のため「諸薬は草を以て本と為す」と言われています。これが中医薬を「本草」と呼ぶ由来です。
 天津にある「達仁堂」は清代の御用薬を納める「楽家老鋪」を前身としており、創始者の「楽達仁」を屋号にしています。創業以来、手間暇と薬剤を惜しまないという社訓を守り、本当の良薬を提供し続けています。本展では、写真と文章、そして実物を展示することで、中医学に込められた「仁」とその追求を日本の皆さんにご紹介いたします。中国人の「ものづくり」を存分にご覧ください。
 
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チラシのダウンロードはこちら
 
展示期間:2019年11月26日(火) ~11月29日(金)<土日祝休み>
     10:30~17:30(初日は15時から、最終日は13時まで)

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