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 2月16日夜、点灯式が行われ、年に一度の長崎ランタンフェスティバルが正式に開幕した。今年の開催期間中には程永華中国駐日大使も駆けつけ出席された。
 中国文化センターと浙江省文化庁は共同で、本年の春節に際して浙江省婺劇(ぶげき)団を派遣し、ランタンフェスティバルの公演に参加した。本公演は文化センターの「歓楽春節」の重要なイベントであり、婺劇の初となる長崎公演でもある。
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中央公園で上演した婺劇「九節龍」

 長崎市政府と中国駐長崎総領事館は婺劇団の訪問公演を大変重視しており、劇団が長崎に到着した翌日早くより、田上富久市長が市庁舎にて石永菁センター長と訪日団厳立新団長及び主要な役者周聡、周宏偉、陶永晶、王為軒と会見を行い、テレビ長崎や新聞社などメディアが現場でインタビューを行った。夜にも市政府が宴席を設け婺劇団一行を歓迎し、田上市長、劉亜明総領事、ランタンフェスティバル実行委員会委員長張仁春などが出席した。

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市長を表敬訪問する様子

 日本の観衆に中国伝統劇を分かり易く鑑賞してもらうため、センターと劇団は共に協議を重ね、春節のムードに合ったものや立ち回りのある演目を選び上演した。観衆たちは、「長崎には龍踊の団体があり、毎年ランタンフェスティバルで龍踊の上演を行っているが、婺劇の龍踊の壮観な場景、強烈な造形美、高い技術に今までの龍踊のイメージが覆された。」、「婺劇“西遊記”の中で孫悟空を演じる役者王為軒の立ち回りは大変すばらしく、雑技のような離れ技であった。」、中国戯曲の最高賞「梅花賞」の金賞を受賞した役者の周宏偉が演じた呂布の素晴らしい立ち回りをこの目で見ることができてとても幸運だった。」と口々に語っていた。入念に組まれた演目と役者の見事な立ち回りに、観衆たちはうっとりと酔いしれていた。
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孔子廟で上演した婺劇「九節龍」

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孫悟空と小さな観衆

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雨のなか鑑賞をする観衆

 最後の公演が終了すると、長崎市政府と長崎ランタンフェスティバル実行委員会は婺劇団に感謝状を贈り、役者たちの見事な上演と長崎ランタンフェスティバル及び中日友好交流のために果たした積極的な貢献を表彰した。
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公演団に感謝状を授与する長崎ランタンフェスティバル実行委員長張仁春氏(右)

 長崎は港町であり、歴史上において最も早い時期に華人が日本に上陸した場所でもある。中華文化は長崎文化の重要な構成部分の一つであり、長崎新地中華街は日本で最初に建設された中華街である。長崎中国春節ランタンフェスティバルは新地中華街を起源とし、長崎ランタンフェスティバルは日本で唯一市政府が直接参画する春節イベントでもある。
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長崎中華街

 報道によると、旧暦の正月から1月15日までの半月、1万5千個のちょうちんが街を彩り、春節の雰囲気に満ち溢れていた。長崎の人口は42万人程であるが、毎年ランタンフェスティバルの開催期間になると、100万人近い各国各地の観光客を引きつけ、長崎市の最も重要な観光資源となっている。。
 中日両国の各主要メディアが今回のランタンフェスティバルの公演を報道し、多くの観衆が浙江省婺劇のファンとなり、撮影した公演の生き生きとした場面をネット上にアップし共有していた。


期日: 2018/02/22 〜 2018/02/26
時間:
会場: 長崎市
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