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 中国では現在「双十一」といって、毎年11月11日にネットショッピングの大バーゲンがありますが、これは「アリババグループ」の「淘宝商城(アリババが経営するネットショップ、2012年に「Tmall(天猫)」に改名)」が2009年に始めたものです。初年のこの日一日の売上高は5000万人民元におよび、2018年には2135億人民元に達しました。
 
 また、この日は「1」が4つ並んでいる様子から、世間では「光棍節(こうこんせつ)」とも呼ばれています。「光棍」は中国語で「独身」を意味する俗語ですので、しばしば「独身の日」と訳されます。アリババの馬雲会長(英名:ジャック・マー)がこの日をネットバーゲンの日としたのには「やけ買いをして独り身の寂しさを紛らわせよう」という意図があったのかもしれませんが、ともあれ、「双十一」が商業的に大成功を収めたのは間違いありません。
 
 ちなみに、この日は、「1」を人に見立てて「1が並ぶ」という様子から、「整列の日(排隊宣伝日)」として全国各地でキャンペーンが行われたこともありました。バスなどに乗る時には人を押しのけて我先に乗り込むのではなく「11」のように順序を守って並ぼう、という運動でしたが、現在では覚えている人は少なくなってしまったことでしょう。

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