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 3月8日午後、千代田教育グループと中国文化センターが共同主催する「日中青年美術交流展2022 絆・藝・翔 ~日中国交正常化50周年を記念して~」が盛大に開催した。昨年はオンライン開催にせざるを得なかったが、第二回となる今年はセンターの会場での開催が実現した。会場には中日の青年芸術家たちの力作が並び、若いエネルギーがひしひしと感じられる。
 
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記念撮影

 
 開幕式には、王偉駐東京観光代表処首席代表、浜田和幸元参議院議員、瀬野清水日中協会理事長、永田哲二日中友好協会常務理事兼理事長代理、陳隆進東京華僑総会会長、尾崎隆信東京都日中友好協会副会長、斎藤成東京都日中友好協会書道部理事長、潘若衛北京総商会会長、林立浙江総商会会長、高原龍一山西総商会会長、桜木翔日中青年経済文化交流協会会長をはじめ文化界や教育界の著名人たちが出席し、日中TVによるYoutubeなどでのオンライン中継も行われた。
 
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楊宇駐日臨時代理大使の祝電を読み上げる羅玉泉センター長

 
 展覧会の開催に際し、まず駐日臨時代理大使の楊宇の祝電を羅玉泉センター長が読み上げた。楊氏はそ「青年は国家と未来の希望であり、中日関係の未来を担う。国境と言語を越える芸術の独特の魅力をもって、芸術交流を通じて両国の未来にさらなる発展と相互理解、友誼をもたらすことを心より信じている」と本展の開催を祝った。また羅センター長も自らの挨拶の中で「センターでは書画の展覧は多いが、今回のような若者のアートは一目一新の感があると思われる方が多いことだろう。若者たちの交流促進のため官民が力を合わせ、世代を超えた中日友好と相互理解が発展していくことを願う」と青年交流の大切さに言及した。
 
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栗田秀子代表

 
 またこの青年芸術交流は昨今の世界に対するエールとなるだろう。栗田秀子千代田教育グループ代表取締役は「本展の掲げる三文字、『絆』は青年友好交流、『芸』は芸術は国境を越える、『翔』は未来への飛翔を意味する。本展を日中の若手アーティストの発表の機会、日中芸術交流の場として貢献したい」と述べ、日中協会の瀬野清水理事長は「コロナ禍ということでオンラインでの開催となった前回は「疫・芸・翼」では三つの『イー』が重なることで禍を福と転ずる意味合いがあり、今回「絆・芸・翔」はそれに続き飛び立とうとする心意気を感じる。暗いニュースばかりだが、芸術作品を通じてに作者の高い精神性に触れることで心の栄養を摂取したいものだ」と述べる。
 
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テープカット

 
 浜田和幸元参議院議員も「アートにはパワーがある。最も大事なのは自らの五感、全身で感じ自分と対話して細胞を活性化させること。我々は大きな世界の中の細胞の一つ。一人ひとりが持っている細胞を活性化させれば世界はもっと平和で豊かになる」と述べるように、多くの来賓が口々に芸術の力と昨今の状況下における本展開催の意義について言及した。
 そして陳隆進東京華僑総会会長は他の祝辞を受け「どの絵を見てどのように感じるのか、十分に自分と対話をして楽しんでほしい。」と述べ、そして「中日両国にはいつまでも変わらず向上していく誓いをもっていてほしい」と、中日各界に強いエールを送った。
 
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王偉首席代表

 
 開会式終了後には千代田教育グループが経営する曁南大学日本学院の第一期卒業生たちの学位論文発表会も行われた。発表を聞いて王偉駐東京観光代表処首席代表は「世の中でいちばん重要なのは「文・言・経」、つまり学問や文化だ。中国の文字の一字一画には神気が宿り、多くの古典が少ない文字で表現されている。中医学や易経など中国文化を理解するためには中国の文字を理解しなくてはならない」と講評した。
 
 本展は3月17日午前まで開催される。暗いニュースが続くこんな情勢にこそ、若手アーティストたちの作品から元気をもらってほしい。
 


期日: 2022/03/08 〜 2022/03/17
時間: 10:30〜17:30
会場: 中国文化センター
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